
ボンネット型で国鉄標準色の特急『にちりん』
しかし、良~く見ると運転台屋根上の前照灯がなかったり、他の車両と比べると屋根の高さも異なっています。また、ボンネットの赤帯抹消・グレーのスカートはクリーム色へ・スカートの連結器カバーを赤とグレーの塗り分けも赤一色へと変更されていましたが、まぎれもなくこの先頭車は、上野-新潟間を走っていた『とき』で使われていた内の一両でした。

東北新幹線大宮暫定開業日の前日に、上野駅で東北特急が廃止になる時に偶然に撮っておいたクハ181-109です。この車両が関門海峡をくぐり、九州で第二の人生を歩むとは夢にも思ってもいませんでした。

1986年11月のダイヤ改正で設定された下関発着に充当された時、元々は直流区間での運転に設計されていたので、鹿児島車両管理所で改造時に交直切替スイッチを取り付けをしなかったために、関門トンネル手前のデッドセクションで電源切り替えが出来ず、小倉で運転を打切るというトラブルが起きました。
クハ481-501となったクハ181-109は1993年に南福岡で廃車にされました。
<二点とも1982年6月22日 上野駅8番線ホーム>
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