80系気動車乗り鉄の旅 至福の時間
1986年1月11日(土曜日)

この日は第2土曜日。週末とあってか車内は、楽しそうな会話がそこここで。車内アナウンスを録音するには不向きでした。暫くすると車内改札が行われ、グリーン車に空席があるか尋ねてみました。幸運にも1席の空席があるとの事でした。ただし、札幌までは通路側になりますが、その後は窓側が空きますのでそちらにどうぞ。と案内されました。車内補充券(車補)には、座席番号の記載はありませんが、札幌までは12番C席、札幌-函館間は12番D席でした。列車番号の3028が入り今でも記念に残る思い出の車内補充券です。

網走から53km北見駅に到着しました。ここの停車時間は7分間ありました。その間に、網走からの基本編成の前に2両増結するのですが、この日は、前日の車両トラブルで6両の基本編成に、3両の付属編成が連結されました。

8号車と9号車の間には、増8号車の号車札が差してありました。でこの増8号車は不測の事を考えて、その対処として北見に1両位置いてあったのだろうか?今となっては推測の域を出ません。
←函館・遠軽
<札幌-遠軽間逆編成>
1986年1月11日(土曜日)の上りおおとりの編成です。

付属編成8号車のサボ(行先票)なのですが、良~くみると貴重な1枚ではないかと思っています。
①北見の文字フォントと文字色の違い。
②KITAMIのローマ字表記が無い事。
③SAPPOROのローマ字表記が消されている事。
④千歳経由の表記。
これって北斗で使っていたサボの転用ではないかと思っています。

北見から先頭に立ったキハ82-69。ここ遠軽からは、進行方向が変わるので最後尾の車両となります。

1号車キハ82-110が遠軽から先頭車になります。

この風景・・上白滝駅を過ぎて国道333号線がオーバークロスする手前辺りではなかったかと思うのですが・・。

2番線に停車中の列車は、6両編成急行かむい6号です。おおとりの10分後に発車するダイヤを引かなくても。と思うのですが・・。

1985年から塗装変更が始まり、旧塗装と新塗装の混色編成が見られました。3番線に停車中の列車は岩見沢発札幌行き560Mの折り返し札幌発岩見沢行きの555Mです。札幌を定刻より3分遅れの15時14分発車。千歳線を快調に走り北広島付近で下り『おおとり』と離合。遅延のまま千歳空港駅に到着。空港を右手に見ながら勇払平野の中を走り沼ノ端駅を通過。ここから、日本一長い直線区間の28.736kmが始まり人口6位(現在5位)の苫小牧に到着。日本一長い直線区間が終わる白老付近で日の入りを迎え登別に到着。辺りは薄暗く車窓を楽しむ事が厳しくなってきました。日本一長い直線区間や列車密度が低いせいなのか東室蘭には定時の16時47分到着。函館まで約190km・停車駅も残すところあと3駅。噴火湾を左手に見ながら伊達紋別・洞爺と細かく停車し最後の停車駅長万部に到着。おおとり以外の上り特急列車は、分単位の停車時間に対し30秒停車と短い。とっぷりと日の暮れた長万部を後に列車は函館を目指す。一部単線区間を走り森駅で砂原線が左手へと分かれる。古い時刻表を見ると、砂原線経由で運転されていた特急がありました。この時は急行ニセコ・臨時急行すずらんの2本だけでした。海抜5メートル程の森駅から徐々に上り勾配が始まり、姫川を過ぎる頃にはエンジンの唸りが静かな車内に響き、駒ケ岳山麓を右へ左と車体を傾け勾配を上って行きました。駒ケ岳駅の下り方のカーブがサミットで標高174.7m。サミットを制したおおとりは、この先足かせとなる上り勾配はなく、やがて左手から森で分かれた砂原線と合流するとそこは大沼。小沼湖畔を走るとすぐにトンネルに吸い込まれて、仁山駅手前でほんの少しだけ函館の明かりが見えた。渡島大野では札幌発の128レが特急待避をしており、藤城線の高架をくぐり七飯・大中山・桔梗を過ぎ五稜郭手前で、え~皆様大変長い間お疲れさまでございました。長いご旅行お疲れさまでございます。間も無く終点函館到着でございます。そろそろお支度して・・の車内アナウンスが流れ、もうすぐおおとりの旅が終わりを告げようとしていた。
計画段階ではさぞかし退屈するだろうと思っていましたが、いざ乗車してみると、まぁ10時間20分の旅は、さほど退屈は感じなかったし、振り返ってみると乗車時間もそれ程長くはないなぁと言う気持ちでした。こんな事を考えていると窓越しに連絡船が見え列車は函館のホームに滑り込みました。函館到着でございます。お立ちになりましたらお忘れ物のないよう、網棚・腰掛の辺り、帽子掛けなどをもう一度お調べください。終点函館到着です。と最後の車内放送を聞き39時間ぶりに函館駅に降り立ちました。
80系の定期運用離脱まで残り9ヶ月と20日。もう一度機会を見つけて乗車したいと思うが、果たしてそのチャンスは訪れるのか?
-------------------------------------------足跡-------------------------------------------- 網走9:05(3028D・おおとり)⇒函館19:25

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この日は第2土曜日。週末とあってか車内は、楽しそうな会話がそこここで。車内アナウンスを録音するには不向きでした。暫くすると車内改札が行われ、グリーン車に空席があるか尋ねてみました。幸運にも1席の空席があるとの事でした。ただし、札幌までは通路側になりますが、その後は窓側が空きますのでそちらにどうぞ。と案内されました。車内補充券(車補)には、座席番号の記載はありませんが、札幌までは12番C席、札幌-函館間は12番D席でした。列車番号の3028が入り今でも記念に残る思い出の車内補充券です。

網走から53km北見駅に到着しました。ここの停車時間は7分間ありました。その間に、網走からの基本編成の前に2両増結するのですが、この日は、前日の車両トラブルで6両の基本編成に、3両の付属編成が連結されました。

8号車と9号車の間には、増8号車の号車札が差してありました。でこの増8号車は不測の事を考えて、その対処として北見に1両位置いてあったのだろうか?今となっては推測の域を出ません。
←函館・遠軽
9 | 増8 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 1 |
指 | 指 | 指 | 指 | 食 | G指 | 禁指 | 自 | 禁自 |
キハ82 | キハ80 | キハ80 | キハ82 | キシ80 | キロ80 | キハ80 | キハ80 | キハ82 |
1986年1月11日(土曜日)の上りおおとりの編成です。

付属編成8号車のサボ(行先票)なのですが、良~くみると貴重な1枚ではないかと思っています。
①北見の文字フォントと文字色の違い。
②KITAMIのローマ字表記が無い事。
③SAPPOROのローマ字表記が消されている事。
④千歳経由の表記。
これって北斗で使っていたサボの転用ではないかと思っています。

北見から先頭に立ったキハ82-69。ここ遠軽からは、進行方向が変わるので最後尾の車両となります。

1号車キハ82-110が遠軽から先頭車になります。

この風景・・上白滝駅を過ぎて国道333号線がオーバークロスする手前辺りではなかったかと思うのですが・・。

2番線に停車中の列車は、6両編成急行かむい6号です。おおとりの10分後に発車するダイヤを引かなくても。と思うのですが・・。

1985年から塗装変更が始まり、旧塗装と新塗装の混色編成が見られました。3番線に停車中の列車は岩見沢発札幌行き560Mの折り返し札幌発岩見沢行きの555Mです。札幌を定刻より3分遅れの15時14分発車。千歳線を快調に走り北広島付近で下り『おおとり』と離合。遅延のまま千歳空港駅に到着。空港を右手に見ながら勇払平野の中を走り沼ノ端駅を通過。ここから、日本一長い直線区間の28.736kmが始まり人口6位(現在5位)の苫小牧に到着。日本一長い直線区間が終わる白老付近で日の入りを迎え登別に到着。辺りは薄暗く車窓を楽しむ事が厳しくなってきました。日本一長い直線区間や列車密度が低いせいなのか東室蘭には定時の16時47分到着。函館まで約190km・停車駅も残すところあと3駅。噴火湾を左手に見ながら伊達紋別・洞爺と細かく停車し最後の停車駅長万部に到着。おおとり以外の上り特急列車は、分単位の停車時間に対し30秒停車と短い。とっぷりと日の暮れた長万部を後に列車は函館を目指す。一部単線区間を走り森駅で砂原線が左手へと分かれる。古い時刻表を見ると、砂原線経由で運転されていた特急がありました。この時は急行ニセコ・臨時急行すずらんの2本だけでした。海抜5メートル程の森駅から徐々に上り勾配が始まり、姫川を過ぎる頃にはエンジンの唸りが静かな車内に響き、駒ケ岳山麓を右へ左と車体を傾け勾配を上って行きました。駒ケ岳駅の下り方のカーブがサミットで標高174.7m。サミットを制したおおとりは、この先足かせとなる上り勾配はなく、やがて左手から森で分かれた砂原線と合流するとそこは大沼。小沼湖畔を走るとすぐにトンネルに吸い込まれて、仁山駅手前でほんの少しだけ函館の明かりが見えた。渡島大野では札幌発の128レが特急待避をしており、藤城線の高架をくぐり七飯・大中山・桔梗を過ぎ五稜郭手前で、え~皆様大変長い間お疲れさまでございました。長いご旅行お疲れさまでございます。間も無く終点函館到着でございます。そろそろお支度して・・の車内アナウンスが流れ、もうすぐおおとりの旅が終わりを告げようとしていた。
計画段階ではさぞかし退屈するだろうと思っていましたが、いざ乗車してみると、まぁ10時間20分の旅は、さほど退屈は感じなかったし、振り返ってみると乗車時間もそれ程長くはないなぁと言う気持ちでした。こんな事を考えていると窓越しに連絡船が見え列車は函館のホームに滑り込みました。函館到着でございます。お立ちになりましたらお忘れ物のないよう、網棚・腰掛の辺り、帽子掛けなどをもう一度お調べください。終点函館到着です。と最後の車内放送を聞き39時間ぶりに函館駅に降り立ちました。
80系の定期運用離脱まで残り9ヶ月と20日。もう一度機会を見つけて乗車したいと思うが、果たしてそのチャンスは訪れるのか?
前日乗車距離 | 本日乗車距離 | 積算乗車距離 |
1860.9km | 693.2km | 2554.1km |

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